Melody Gardot / Worrisome Heart [2008]

05 09, 2012
Melody Gardot - Worrisome Heart
素敵なジャケットだ。大胆でかつ洒落ている。僕はこういうジャケットが好きなので、問答無用でジャケ買い。結果、大当たりだった。

ジャンルは一応ジャズヴォーカルだが、コンテンポラリーな作風ですんなりと聴くことができる。迫力のあるゴチャゴチャしたサウンドとは真逆で、音数はかなり少ない。静かに語りかけてくるようなヴォーカルはとてもブルージーで、少しずつ聴き手へと染み渡ってくるようだ。身を委ねていれば35分なんてあっという間に過ぎてしまうだろう。

初期のトム・ウェイツと雰囲気はかなり似ている。ムーディで気だるくて煙っぽい。そういったものが好きなら聴いて損はないだろう。また分かりやすい曲があまりない反面、全編を通して雰囲気が一貫している。真夜中のバーか何かでかかってそうな、素敵な音楽だ。

ソロ・ギターのしらべ スタジオジブリ作品集 [模範演奏CD]

05 07, 2012
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僕はジブリ映画が好きで、久石譲のピアノアレンジのサウンド・トラックも持っている。ソロギターをやってみようと思い、数年前に買ったこの教則本はすっかり使い込んでボロボロになっている。

久しぶりに近くの楽器屋に立ち寄ってみると、BGMに聞き覚えのあるものが流れていた。
このソロギター教則本の模範演奏CDだった。本来の目的とは違うが、ジブリの音楽が好きならこのCDのためだけに買ってもいいぐらい素晴らしい。場所を問わず、素敵なBGMになるだろう。

楽曲自体は、自分のような初心者には正直言ってかなり難しい。でも難しいといっても、練習を重ねればある程度はすぐに出来るようになると思われる。各曲ごとに難易度がA・B・Cと三段階に分かれている。最初は比較的簡単なAランクの曲しか出来なかったが、しつこく練習しているうちにBランクの曲も少し出来るようになったという感じだ。

ケースに合わせて切った紙に曲目を書いて、CDは立派な“作品”として棚に置いてある。機会があればジブリが好きな友達に貸してみようと思っている。
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05 06, 2012
“At First Light”という如何わしいプログ名を変更した。元々プログ名なんて何でもよかったのだが、より統一感をもたせたかった。そもそも“At First Light”では内容が何なのかわからない。
“私的名盤探求”なら最低限どんな内容なのかわかるだろうなと思った。例えば“名盤を斬る!!”みたいな、一見鋭い切り口で物を言うようなことはしてないし、そのような文章でもない。
筆者は日本語自体にそれなりに興味があって、どうでもいいような言葉でもわざわざ辞書で意味を調べたりする。それは半ば言葉の使い方が間違ってないか確認するためだ。やっぱり、間違っているのが一番嫌だなと。
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Anne Briggs / The Time Has Come [1971]

05 03, 2012
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ジミー・ペイジのルーツを調べると、必ず出てくる人だ。じゃあ聴いてみようと。ロックを聴いてる者からすれば、そんな理由で手を出すのがほとんどなんだろうと思う。

“森の妖精”という、いかにもな邦題が微妙だが、かなり本格的なことをやっていた人だ。2ndアルバム以前の音源を集めた編集盤も持っているが、ほとんどの曲はアカペラ。聴くのは苦行になってしまうかもしれない。
比べて、当時バート・ヤンシュと互いに影響を受けた後に発表されたこの2ndアルバムは、全編を素朴なギター弾き語りで占められている。かなり素朴で、幻想的というよりも土着的なイメージが先行するぐらいだ。

素晴らしいのが表題曲“The Time Has Come”。自作曲だ。曲自体はさっぱりしてて淡白のようにも感じるが、同時にトラッドという狭量なジャンルを感じさせない、何か壮大なものを感じる名曲。

Iggy And The Stooges / Funhouse [1970]

05 01, 2012
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イギー・ポップは今もバリバリの現役だ。何というか、すごい人だ。昔から音楽性やスタイルを基本的に変えていないからだ。肉体も全然衰えていない。味路線に移行することもないだろう。まさに生けるロックスターそのもの。

ファンハウスはストゥージズ時代の2ndアルバムである。3rdのローパワーが一番有名だが、1stや2ndも捨て難い。そして、最も野生的なエキスを放っているのはこの2ndだ。
ロックそのものという感じだが、根底にはブルースがあるのだろう。粘つくようなリズムに地獄の底から沸いて出たようなヴォーカルをひたすら煽り続けるギター。ぐつぐつ煮立った鍋に首を突っ込んだような気分になる。テンションは常識的な範囲を完全に逸脱している。

中学時代、部活の合宿においては先輩からの悪戯が絶えなかった。食堂から密かに持ち出したのであろう、その先輩はニタニタ笑いながら大量の明太子と唐辛子を牛乳に混ぜていた。そして、案の定ゲームをすることとなった。
負けた者は次々と犠牲になっていった。僕も例外ではなかった。もはや魅惑的ですらあった、そのピンク色の液体を口にぶち込まれ、トイレに駆け込み吐き気に耐えること数分。その後しばらくは舌が完全に麻痺していたのを覚えている。

ファンハウスを聴いたときの感覚と似ている気がしたのである。

Buffalo Springfield / Box Set [2001]

04 21, 2012
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個性がぶつかりあった雑多な音楽性、モダンだが60年代の雰囲気が濃厚なサウンド。一回聴いただけではよくわからないが、掘れば掘るほど面白そうだ。そこでアルバムよりも色々音源を聴いてみたいと思って、米RHINOから出ていたこのBOXを入手したのだ。

どうも既に持っていた2ndアルバム“Again”にはHDCDのものが存在するらしいが、一般には全然出回っていないようだ。それも従来の米輸入盤と規格番号が同じらしく、裏ジャケにHDCDの表記があるかで判断するしかなさそうだ。近々新しく国内盤が出るみたいだが、それを待つのもじれったい。そうしたもやもやもこのBOXで万事解決というわけだ。

ウエストコーストロックの源流といわれているグループで、活動期間は僅か2年。アコースティック主体なのに音がかなり鋭くて先鋭的なのは、職人がそれぞれぶつかりあってつくられた音だからだろう。

Dire Straits / Brothers In Arms [1985]

04 20, 2012
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音楽性からか日本では全然知名度がないらしいが、欧米では熱狂的な人気を誇ったバンドである。大ヒットしたこのアルバムだけを知っている人は多いかもしれない。
80年代にしては全くチープさを感じないサウンド。その枯れた味わいはイギリスというよりも、アメリカを感じさせる。各パートは露骨に主張せず、淡々とした情景の中に、絶妙にフィーチャーされたギターの音が浮かび上がってくる。

前半は名曲のオンパレードだ。
代表曲“Money For Nothing”はMTV批判の内容でありながら、MTVによってヒットしてしまった皮肉の曲である。また、サックスが奏でるメロディが素晴らしい“Your Latest Trick”も人気のある曲だ。
後半は前半よりも渋い曲が多いが、最後は名曲“Brother In Arms”できっちりと締めくくられている。音数が少ないにも関わらずギターはちゃんと歌っていて、それだけでも琴線に触れてくる。
一番好きなのが5曲目“Why Worry”だ。静謐なバラードだが、美しいギターの音が曲をありきたりなものにさせていない。前述した曲よりは地味かもしれないが、隠れた名曲だろう。

この作品はデジタル・レコーディングであり、LPとCDでは収録曲が異なっている。優秀録音盤として取り上げられることも多く、新しく出たSACDの評判も良いようだ。
当時は流行りの一部ともされながら、単なる流行として消費されずにいつまでも聴ける作品である。それはこの音楽が極めて“良質”な音楽だからに他ならない。

Dead Can Dance / Within The Realm Of A Dying Sun [1987]

04 15, 2012
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デッド・カン・ダンスは、80年代当時コクトー・ツインズとともに4ADレーベルを代表する存在であり、4ADというレーベル独自のカラーを打ち出したグループの一つだ。
暗黒音楽ともいわれる内容は商業性はまるで皆無で、人を寄せ付けるようなものではないが、聴けば聴くほど癖になる。まさに壮厳や神聖そのものといった感じで、正座して聴きたくもなる。

そんな唯一無二のスタイルを確立するに至ったのが4thアルバムであり、代表作でもある。4thは完成度があるが、それ故かなりとっつきにくい。比べてこの3rdアルバムは前半が男性ヴォーカル、後半が女性ヴォーカルと分かれていて割とわかりやすい構成になっている。後のアルバムで色濃くなる古楽や民族的な要素はあまりなく、その意味ではこの3rdこそ唯一無二に最も近いのかもしれない。

日本ではマニアックな部類になるだろうし、ネットで情報収集しても国内のサイトだけでは全然出てこない。海外のレビューサイトなどを見てみると、この3rdを最高傑作だと推する人が多いようだ。僕もそうだと思っている。
過渡期にあたるからなのかはわからないが、聴き手を圧倒させるという点ではこの3rdが一番だろう。とにかく、他の作品と比べて尋常じゃないほどアグレッシブに感じられるのである。
プロフィール

Choco16

Author:Choco16
大学生。男21歳。
現在英語学習に取り組み中。

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